2014年1月19日

久々の独り言

数ヶ月後には、ホームページを変更する予定です。

昨年、関西からの学会の帰り道、新幹線で「AERA」と言う雑誌を読んでいたところ、どこかの大きな不妊クリニックの先生が、設備が少なく、患者さんの少ない小さな不妊クリニックは淘汰されるべきだと、ご立派な記事を書かれておられました。大きくても小さくても患者さんに合わせた治療を正しく行っていれば、妊娠率も変わらず、逆に小さなクリニックでは大きなクリニックで切り捨てられた患者さんを受け入れる事も可能で、今まで何度も体外受精を行っても妊娠しなかったのになぜ?と、感謝される事も多々あります。多くの高い機械と多くの人材がいれば、多くの人が妊娠すると考えるのは、わざわざ西銀座チャンスセンターまで宝くじを買いにいく人と同じ考えで、新浦安駅でも一等賞は出ているのです。どとらで買うかはその人の満足度の問題で、結局はそこに働く医師の資質と熱意の問題かと思います。
私が受験生だった頃、国立の歯学部は、確か医学部とあまり難易度(偏差値)の変わらぬステイタスな職業であったかと思います。それから20年経った今、受験生にとって歯学部は医学部ほどの人気も偏差値も無くなり、医学部生の約3割の親御さんは歯科医師と言う現実もあります。前出の先生に言わせれば、20年後の将来、街の角かどに不妊治療クリニックが乱立する夢でも見られたのかもしれません。

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